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*8/13* ザルツ到着!!
*8/17* 
すごい姉妹
*8/19* 
新友達
*8/20* 
おーでぃしょんの結果
*8/22* 
ウィーナーザールでのコンサート

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dimanche 13 aout 2000

◆ザルツ到着!!

・・・しかし、さみしい・・・静かだ・・・・・・・・・・・・・・・・
やっぱりPCを持ってくればよかった。
ネットにつなげないとしても、ゲームとかで遊べたのに。

着きました!!パリ・ドゴール空港を出てから1時間ちょい、飛行機の中で軽食と飲み物をさーーっと片付けたら、もう着いてました。
空の上からパリの、凱旋門から放射線状にのびた道が見えたり、
チュイルリー公園がミステリーサークルみたいに見えたりしておもしろかった。
ずっと下の町が見えるくらいの低空飛行だったからずっと外を見てたけど、ザルツに着く直前に
なんだかすごく大きな、きれいな湖が見えた。。。あれはどこのなに湖だったんだろう。

ザルツの空港に着くと、ヴァイオリンを持ってる外国人3人組を発見。
ちょっと声をかけてみたら、やっぱりみんなアカデミーに行く人たちだった。
みんなでタクシーに乗って行こう、という話になったのだが、
私は両替をしてこなかったから、まずATMを探してシリングをおろさなくちゃいけない。
一応機械はあったんだけど、どうも私の持ってるカードだと何回やってもエラーになってしまう。
別の人がマスターカードで試したら、それは見事成功した。
私もマスターカード持ってたけど、暗証番号がわからない・・・。
日曜日だから空港の銀行もしっかり閉まっていた。
両替してこなかったことに後悔しながら、シリングをまったく持っていない状態ですごすごとみんなのもとに戻ると
いーよ、いーよ。出しとくから。と言ってくれた。。。いい人たちでよかった・・・(涙)。
彼らに声をかけてなかったら、私は一晩空港ですごしていたかもしれない。

タクシーの中はフィンランド人のヴィクトールとアメリカ人のマリアンヌ、
ザルツへはコンサートをしに来たというどこの人か聞きそびれたおねえさん・ダイアナと私、
運転手さんはオーストリア人・・・といきなり国際色豊かだった。
しかしそれにしてもみんな英語をよくしゃべる。
アメリカの子はあたりまえだとしても、ヨーロッパ人だと思われるダイアナとヴィクトールは、英語も、ドイツ語もペラペラだった。
英語わからん・・・(T-T) いつのまにか英語よりフランス語の方がまだ理解できる人間になっていたらしい。
やっぱりこういう場に来たら英語だね。フランス語はしゃべれる人が限られてる感じがするのに対して、
英語はほとんど誰もが理解できるし、しゃべれる。・・・・・・フランス語、使えんな・・・・。

寮は一人部屋をお願いしていた。新しい建物で広々としてるし、なかなかきれい。
「台所があります」とでかでかと書いてあったから自炊するつもりで来たら、なべ類がな〜〜〜んもない。
お皿やフォークナイフ類は持ってくるように書いてあったからちゃんと持ってきたのに、なべのことは書いてなかったぞ・・・。
これじゃあ何にもできないじゃん。。。

     

↑立派なお部屋 と なにもない台所 ↑

 

荷物を置いて、登録手続きをするために街の中心まで出る。かなり町外れにある寮だったので、歩いて20分ぐらいかかる。
再び偶然会ったヴィクトールとつたない英語で会話しながら歩いていると、
イラリアというフランス語を上手にしゃべるイタリア人の女の子に途中で出会った。(彼女もVl.)
3人で地図を片手に、なんとか手続き場所である旧モーツァルテウムにたどり着いて、無事登録を済ませた。
帰りはイラリアと2人でまた20分歩いて帰ってきた。・・・・知らない場所に来ると、ほんとよく歩くよな・・・。

寮に戻るともう夜8時。なんか食べなきゃ、と思ったが、とにかく何もないから持ってきたインスタント味噌汁さえ作れない・・・。
仕方ないから近くにあったマックへゆく。旅先のマックは使える。。。
それにしてもドイツ語はさっぱりわからんし、読めないし・・・。桐朋3年間のうち、1年ぐらいドイツ語を取っとくべきだった・・・(本気で後悔)
でもマックの入り口でドアを開けて待ってくれたおじちゃんに「Danke.」と言ったら「Bitte.」と返してくれて、
ちゃんと通じるんだぁ〜〜〜〜〜、、、と感動した。(^_^;)
ふぅ〜・・・明日は朝8時から練習だ。(←決められた)

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jeudi 17 aout 2000

◆すごい姉妹

今日は第1回目のアカデミーコンサートを聴きに行った。
Wiener Saal(ウィーナー・ザール)で行なわれる、全受講生の中から何人かが選ばれて弾くコンサート。これから毎晩のようにあるらしい。
ピアノからはオクムラさんという、日本で先生をしていらっしゃるのかな・・? とても素敵な演奏をなさる方なんだけど
その方がショパンのエチュード作品10全部を弾いた。
私は前日のレッスンで聴いていたからわかっていたけど、聴衆はけっこう驚いている様子だった。
ほんとによくできてるエチュードだと思う。エチュードと言うより曲だよね。
でも、曲として聴かせるのはかなり大変なことだと思った。オクムラさんはよく考えて上手に組み立てていたけど、
自分がやるとしたらほんとにむずかしいだろうな、と考えてしまった。
テクニックが全面に出ていいコンクールとかでならいいけど、(それでもじゅうぶん大変なことだけど)
演奏会などで曲として聴かせる・・・テクニックが必要な上に、それを表に出さずに音楽で表現しなきゃいけない・・・
う〜ん・・・時間をかければできるようになるのか・・・・しかし1曲弾くだけでもヒーヒーなのに、それをまとめて12曲・・・。うん。(謎)

あと、もう1組、すごい台湾人姉妹がいた。
まずお姉さんらしき女の子がチゴイネルワイゼンを熱演。姿からはまったく感じられないのだが、ちゃんと音楽性のある演奏だった。
顔があまりにも無表情だし、身体もほとんど動かないし・・・。
まあ、いいとして、その次に妹が同じくサラサーテのカルメン・ファンタジーを演奏。
なにがすごいかって、その伴奏を、さっきVl.を弾いてたお姉ちゃんが、暗譜でさらさらと、しかしちゃ〜んと弾いていた・・・!
いったい台湾てどんな教育をしているんだろう・・・。

このコンサートのあと、何も食べてなかったので偶然会場で会ったお友達と何か食べて帰ることにした。
外に出ると、なんとすごい雨!!!&風!!!! 「夜の夕立」っぽい感じだったからすぐ止むかと思ったけど、
とりあえずバス停まで走って、バスの中から見つけたイタリアンレストランに行き、食べながら雨が止むのを待った。
そのあと、(たぶん)生まれて初めてバーというところへ連れてってもらい、ひさしぶりにお酒を飲んだ。
私はすぐ顔がまっかっかになるから恥ずかしくて外では飲まない主義なのだ。
でも1杯だけと決めて、気分的に白ワインを飲んだけど、これがおいしかった!
久しぶりのお酒(ザルツに来てから初めて)だったからかもしれないけど、雰囲気も良く、いる人たちも上品なので
安心して楽しいひとときを過ごせた♪ パリのバーにも行ってみたいなぁ。。。
でもそれこそ帰りが怖い・・・。 同じアパートに住んでる友達とかいればいいのにな〜。

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samedi 19 aout 2000

◆新友達

トリを務めるはずのクラスコンサートが、あまりにも長引きすぎて時間切れ・・・あさってに回された。
ずっと待ってたのに・・・・。
5分ぐらいで済んじゃう人もいれば、カーナバル全部弾いた子もいるという、どうも統一性のないプログラミングだったんだ・・・。
演奏時間ぐらい計算して曲を決めればいいのに・・・・先生よぉ〜・・・。
まぁ、フランスに住んでればこんなことも笑ってやりすごせる精神はできているさ。
あさってバリッと弾くためにさっさと帰ってお眠りしましょ。

今日は新しいお友達ができた♪えみこちゃんという、パリに住んでるピアノのおねえさん。
早速昼も夜も一緒にお食事をした。同じパリに住んでる者同士ってなにか通じるものがあるのかな。
B型ってのも一緒だったけど。
彼女も今日までずっと一人でさみしく過ごしてたらしい。
私も、昼は同じクラスの子と食事したりできたけど、とにかく毎晩夜ご飯がひとりぼっちでどうしようもなかった。
クラスの子はみんな街の中心の方の寮に泊まってたから、生活の拠点が違ったと言うか・・・。
私が中心街に出ていっても良かったんだけど、帰りに一人でこの町外れに戻ってくるのがちょっと怖かったからやめていた。
えみちゃんは違う寮だったけど、わりと近くだから街に出ても帰る方向がいっしょ。
なんか話のリズムとかもめちゃめちゃ合うし、出会っていきなりバチッときたお友達となった。

あと、今日は午後Vl.のヴィクトールと合わせをして遊んだ。
金髪で長くのばして後ろでまとめていて、かなりかわいい顔立ちをしていらっしゃる。
英語とドイツ語がペラペラで頼りがいあるし、なかなかいーかも・・・
(なにがぢゃ・・・)とか思っていたんだけど
楽器はどうも・・・・あまり上手とは言えなかったのね。。
やっぱりせっかくなら上手な人と仲良くなりたいものだ。そうすればお互いに刺激が受けられる。
でもやっぱり合わせは楽しいのぉ♪
私がここ数日ムショーに合わせがしたくなっているのは、かなり具体化していたブダペスト行きがボツになったからだと思われる。
ここザルツから電車で5時間半ぐらいかければ行けるから、観光がてら行って、ブダペストのチェリストと合わせをする予定だった。
レッスンの入り方はばっちりで、最初と最後に固まっていた。
だからまんなかである20日あたりから行こうかと思っていたら、
そのあたりにクラスコンサートだの、ファイナルコンサートのオーディションだのがあることが昨日判明したのだ。
ほんとに残念。
しかし今回はりんたろうにかなり世話になった。
そのブダペスト行きの話があったから打ち合わせがてらよく電話していたのだが、
なんとも孤独感あふれていたはじめの数日間、愚痴を聞いてもらったり、励ましてもらったり、ほんと救われました。
いいお友達を持って、私はしあわせ者です。どうもありがとう。

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dimanche 20 aout 2000

◆おーでぃしょんの結果

偶然インターネット・カフェを見つけて、1週間ぶりに自分のページを見たら、掲示板がかなりにぎわっててびっくりした。
管理人、いない方がいいのか・・・??(爆)
値段は、10分ごと20シリング(約150円)で、1時間100シリング。どこでもこれぐらいの値段なのかしら??
初めてだったから相場がわからにゃいわ。

今日はファイナルコンサートに出る人を選ぶオーディションがあって、私はアルベニスのイベリアから2曲を弾いたけど選ばれなかった。
桐朋の後輩で、プロコの7番を弾いた子が選ばれた。ちょっと悲しかったけど、曲のせいもあるかと思う。。。
アルベニスを、ああいう場で人に聴かせるのはむずかしい。
Trianaぐらいの難曲になればいいけど、私がやってる2曲はハッキリ言って弾くのは簡単。
スペインのエスプリをどう曲に盛り込むかが問題となってくる。
・・・わかんないよぉ〜。スペイン行ったことないし。
ちょっと他の曲をやりたいけど、まだ明日あさってとアルベニス本番がある。
聴いてる人を楽しませてあげられれば嬉しいんだけど。。。
明日の小本番で録音して研究して、あさってのWiener Saal でのコンサートにそなえよう。がんばってみよー・・・。わたしなりに。

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mardi 22 aout 2000

◆ウィーナーザールでのコンサート

大成功♪うれしい。
スペイン人のようだったよ、とか、聴いてて情景が思い浮かんだ、他の人と音が違ったなど、嬉しいお言葉をいっぱいいただいた。
私なりにも3度目の本番(オーディション、クラスコンサート、ウィーナーザール)だし、最後だし、
今までで一番いいアルベニスを弾こうと思っていた。
昨日のクラスコンサートで足りてなかった部分を今日もう一度やりなおして、夜のWiener Saal でのコンサートにのぞんだ。
久しぶりの広いホールでの演奏で、本当に気持ちよかった。多少緊張もしたけど。
自分の出した音が会場の一番後ろまでちゃんと届いているかどうか気にすることができるぐらい気持ちに余裕をもって演奏できたし、
とにかく、広いところでいっぱいの人に聴いてもらえることにすごく幸せを感じた。
やっぱりこの瞬間のために勉強しているんだということを再確認できて、
また他の曲も頑張ろうという気になった。
アルベニスもなかなか捨てたもんじゃないじゃん。(←昨日まで超嫌がってた。)

↑舞台から見たウィーナーザール

 

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