〜juin〜
*6/8* 試験終了♪
*6/8* 続・試験終了♪〜切羽詰まった本番前
*6/16* 卒業試験を聴いて
*6/19* 調律
*6/28* 日本
*6/29* 仙川飲み会
jeudi 29 juin 2000
◆仙川飲み会
すっごいひさびさに学校に行った。ちゃんと学校に足を踏み入れたのは2〜3年ぶりかもしれない。。。
外がすごくきれいになっててびっくりした。なんか、高級な学校(?)らしくなってた。
でも中はそのままだった(笑)。
夜、(私にとっては)はじめて、高校のメンバーで飲み会をした!!
もうひとり、ベルギーに行ってるヴァイオリニストが帰ってきていて、
そちらで企画していた飲み会にいきなり混ぜてもらった感じだったんだけど。
でもでもとーーーーーっても楽しかった♪
みんなで懐かしい話から今現在の話までいろいろしゃべって、
食べて、飲んで。。。
私が日本にいた頃はまだみんなして未成年だったから
「飲み会」なんてしたことなかったのだ。(してた人もいるだろうけどね(笑))
それでそれから3年、4年経って、こんな風に飲んでると、
みんな大人になっていってるんだなぁ〜と思って、なんか嬉しかった。
同じ年だから、同じように年を重ねていって・・・そして、それぞれいろんなところでいろんな経験しながら頑張っていて。
またやりたいなぁ〜。今の友達もいいけど、懐かしい友達っていうのはまた違った良さがあると思う。
みんな、また遊ぼ〜ね〜〜〜♪
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mercredi 28 juin 2000
◆日本
半年振りに日本に帰ってきた。
この「半年」というのは私にとっては最長で、今までは3〜4ヶ月ごとぐらいには帰ってきていた。
でも、いつ帰ってきてもそうなんだけど、空港に着いて、迎えに来てもらって、車で駐車場から外へ出たとたん、
ずっとここにいたような、日本にいるのが当たり前のような感覚になる。
懐かしいなぁ〜という気持ちはあんまりないのだ。。。不思議なことに・・・。
でも、半年もいないと身体がパリの感覚になってしまっていて、
まず車に乗り込むときに運転席と助手席の位置を勘違いしてた。(爆)
それから車道に出ると、左側通行に戸惑った・・・。別に私が運転してるわけではないんだけど。(ちなみにまだ免許ナシ(T_T))
右折をするときとか、思わず内回りする感覚になってるから、
曲がった先に車が一時停止してると、「ひぇ〜〜正面衝突するぅ〜〜〜〜〜」と、ひとりで一瞬ヒヤッとするのであった・・・
慣れというのはおそろしい・・・・
もし免許を取ったら、パリから帰ってきてすぐは運転しない方がいいな、と今から思う・・・。絶対事故る。。。
日本に帰ってきて感動したこと。
サランラップとトイレットペーパーの質の良さ!(笑)
あのしっかりしていて、おまけにサッと切れるラップ・・・ そして安いはずなのにあんなにやわらかいトイレットペーパー・・・
日本はすごい。。。
それから、なんといっても コンビニ!!! 便利便利。だ〜い好き♪
パリにはコンビニというものが存在しないのだ・・・。あればいいな、といっつも思ってるんだけど。
でも、もしパリにあったとしても「冷やし天ぷらうどん」なんて置いてないだろうしなぁ・・・。しかたないかな。
日本にいる間に大活用しておこう。
あと、ケータイね・・・。なんなの、あのiモードって。。。すごすぎ。
あんなにいっぱい文字が送れるのと、画像まで見れちゃう、インターネットも見れちゃう・・・感動しました。
日本はすごいです。ほんとに。
私がいなかったこの半年の間に、ケータイ文化はすごい勢いで進化したようです。
半年前はまだ「ショートメール」が主流だったのに、今はもう「ショート」ではないよね、あれ。
はぁああああ、、、、しかし日本には家族がいて、犬猫もいて、とにかくホッとする。安心して生活できる。。。
テレビもおもろいし・・・(笑) やっぱりいいわぁ〜♪湿気すっごいけど・・・。(^_^;)
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刀@le 19 juin 2000 快晴 29℃
◆調律
実は試験のちょっと前から調律にハマっている。
以前からこちらの調律師さんに、弦を張ってるネジを調節する道具を買うように勧められていたのだが、
あなたは働く気ないんかぃ!とか思って、まったく買おうとはしなかった。
でも試験数日前、あまりにもこないだ張ってもらった弦が下がりまくって気持ち悪くなったので、
耐え切れずに3000円ぐらい出してとうとう買ってしまったのだ。
帰ってきて早速、わけもわからずにネジを回してみる・・・。
ちょっと回しただけで音程が・・・変わった!!こんなに簡単に調整できちゃうんだ〜♪と思っていきなり嬉しくなってしまった。
でも・・・・・むずい・・・・・。
ピアノは3本の弦で1つの音を鳴らす。3本ともがバッチリ同じ高さになっていないと、
うにょ〜〜んという、気持ち悪い響きをもった音になってしまうのだ。
これはなんとかうまくできるとしても、その近辺との音程を合わせるのがむずい。
ネットで調べたところ、まず4度、5度などをある程度合わせてから、その、ユニゾンの3本弦を合わすようだ。
早速そのとおりやってみたけど、何回も4度、5度を鳴らしてるうちにだんだんわからなくなってきてしまう・・・(^_^;)
最初は「この高さ」というイメージを持って鳴らすんだけど、それがどんどん壊されていく感じ。
そんなことで、やりはじめると止まらない、、、というか合わないから止められない・・・・・(T-T)
これはまずいと思って、試験前2日間は調律を禁止することにした。時間ばかり食ってしまうから・・・。
無事試験を終えて、晴れて解禁♪思う存分時間をかけて調律にはげんでみた。
3〜4日続けているとなんとなく感覚もわかってくるもので、
音が合うまでの時間は確実に短くなっていってるし、高音部はなかなかいい感じに仕上がってきつつある。
この際、調律もできるピアニストを目指そうかと・・・・思い始めている今日この頃・・・(爆)
大変だ〜〜、リサイタルのとき休憩時間にも舞台に登場しなければ・・・!でづっぱり・・・ドレスで調律・・・・・・・・かっこよすぎる。
でもほんと、今度、調律の仕方(順番)だけでもちゃんと教えてもらおうと思う。あらたな楽しみ発見♪
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le 16 juin 2000 晴れ 25℃
◆卒業試験を聴いて
13日からまる4日間、ピアノ科の卒業試験が行なわれた。
コンセルヴァトワールの今のシステムでは、3年目か4年目かを自分で決めて卒業試験を受けることになっている。
今年は、全部で25人。それぞれが課題曲(ドビュッシーの仮面とシェーンベルクのピアノ小品Op.33a)を含む50分のプログラムを演奏した。
さすがに卒業試験ともなると気合が入るらしく、みんながみんなすごくよく弾く。
そこらへんのヘンな国際コンクールよりよっぽどレベルが高いんじゃないかと思うぐらい。
毎年この試験を聴くと、やっぱりこの学校ってすごいんだ・・・と改めて思う・・・。
しかし、50分間弾き続けるということはそうとうなことだ。
普通のリサイタルでも、前半40分・後半40分という感じのプログラムだし、曲ごとに出入りもある。
でもこの試験は出てきたらそのまま50分。。。
しかもみんな強烈なプログラムを並べる。
桐朋の高校卒試で弾かれる曲を3〜4人分ならべるという感じ(^_^;)
リストのダンテ、ラヴェルのスカルボ レベルの曲を一挙に弾いたりする。ショパンのプレリュード全曲+αという人も毎年いる。
こうなってくると体力勝負だ・・・。日ごろからちゃんと食事に気をつけたり適度に運動したりしなくちゃ・・・・とはいつも思っているんだけど。
それと、集中力を長時間保つ訓練も必要かも。。。
訓練といっても何をすればいいのかいまいちわからないけど、とにかく集中力が途切れちゃうとダメになってしまう。
あと、なによりも重要だと思ったのは 曲選び。
いかにその人に合った曲を選べるか、という部分でもう結果が決まっているかもしれないぐらい・・・重要。
大変な超絶技巧の曲ばかり並べて、本番を迎える前に疲れてしまったらどうしようもないし、
かといってラクな曲ばかり並べたって、試験では点が出ない。
曲のもつレベルと、それが自分に合うか・合わないかをしっかり見極めて、うまくプログラムを作らなくてはいけない。
これはすっごく難しいことだと思う。というか、私にとってむずかしい。
自分に何が合っているのか、なんとなくはわかっているつもりでも、
いざプログラムを立てようということになると頭が混乱する。
今も、もう何も考えたくなくなってしまった。(笑)
でも考えなきゃ。ゆっくり時間をかけて、いろんなタイプの曲を勉強しながら
常に自分に合ったプログラムを考えるようにして生活しよう・・・
とにかく卒試を聴いて今年もすごく刺激になりました。
2年目ともなると知り合いが増えて、その分自分のことのように緊張しちゃう回数も増えたけど(笑)。
聴いてる方が緊張してどうするんだか・・・。
みなさん、お疲れさまでした☆ミ
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le 8 juin 2000 快晴!! 26℃
◆続・試験終了♪〜切羽詰まった本番前
(なっが〜〜〜〜くなりそうだったから分けた。^^;)
そう、そんなことで5〜6日前にやっと身を入れ始めて・・・
6月3日にサックスの卒試でヒンデミットを弾いたりしてたし、落ち着いて自分の試験だけに集中できたのは
曲のことがなかったとしてもその頃からだった。
こんなに集中したのは久し振りだった。。。
もう、曲がいまいちどう弾いたらいいのかわからないような、私の中でマイナーな曲ばかりだったし(笑)
とにかく弾くしかなかった。
そして暗譜をやっとの思いでして、最後の3日ぐらいは指に覚えさせる・・・というか、
いまいち指がしっかりしていないような感じだったから弾いててもなんかバチッとこなくていつまでたっても不安定だった。
ここで登場したのがマミコ・スダから伝授された音入れ!
きっと桐朋時代、私の近くにいた人たちはご存知だろう・・・(笑)
あの、まるでピアノを壊すかのような、まわりの人間には工事中かと思われるような、すさまじい練習法・・・。
1つの音を3回ずつ叩きつける。2回じゃダメ。3回なのだ。
でも不思議なことに、これをするとすっかり指が言うことを聞くようになる。
しっかりと、安定する。
なんか指がふらふらだ、と思ったら音入れをするのが一番手っ取り早い方法だと感じた。
そして本番直前にも実行。このときは指をしっかり鍛える目的ではなく、
本番であがったときに腕に力が入ってしまって、指が全然言うことを聞かなくなるという恐ろしいことが起こる可能性にそなえて、である。
今回の試験は朝一で10時から。。。夜更かし大好きな私にとってはちょっとつらい・・・。
ということで10日前ぐらいから早寝早起きの生活を始めた。
そして当日は普段よりもっと早く、6時半に起きて支度して、お化粧して(*^_^*)、朝ご飯もばっちり食べて、
8時半に学校に着くように家を出た。
そして学校の練習室で着替えと指ならし(先ほどの音入れも含む)をして、10分前に試験場のある地下へ。
そしたらなんと、「あぁ、やっと来た!みんなあなたを待っていたんだよ。」と言われて、
話を聞くとこの国ではめずらしく、早めに始めると言うのだ・・・。
そんなこと聞いてないよぉ〜(>_<)
そして緊張する間もなく荷物を置いて試験場へ押し込まれた(笑)
審査員は2人。その横にHEISSER先生。
ボンジュ〜ル、と笑顔で挨拶し、ピアノの前へ。
いや、ほんとにまったく緊張する必要のない空間だった。。。試験官2人じゃ・・・ね。
それに先生も聴きに来てくれていて、しかも少し顔を上げればエッセー先生の顔だけ見える。
他の2人の審査員の顔は真横にいるからまったく見えない。
まるで普段のレッスンと変わらない状態だった。
まあ、無難に、頭をきっちり働かせて暗譜に気を使っていた・・・
前日のレッスンでど忘れして立ち往生して、結局先生に教えてもらうまで音が思い出せないという事態が起こったから
すごく心配だったのだ。
最後のデュティユーで少しちょろっとやったが、全体的に、とにかく無難に弾いた。。。という印象。
きっとコンクールでは、予選は通過するけど賞は取れないというタイプの演奏だったと思う・・・。
でも終わって先生に話を聞くと、「トレビアン、トレビアン」を連発していた。
エッセー先生はやさしいから、本番を聴いて、それに文句をつけることはほとんどない。
でも、悪かったら「トレビアン」は言わないから、そう悪くもなかったのかな。
夕方、結果と、審査員のコメントを聞きに再び学校へ出かけた。
結果はトレビアン♪(A・B・CのA)
桐朋などに比べてこの学校は少し甘いかもしれない。とくにこの学年末試験に関しては。
卒試となると話は別で、審査員の数も激増して(といっても5〜6人だけど)、公開になってお客さんもいっぱいで、
評価もけっこう厳しいものになるのだけど。。。
審査員のコメントを聞くと、音色の幅をもっと広げられるはず、とのこと。
パリに来てから音色のイマジネーションというのはすごく広がったと思う。
でもまだそれを実際の音にすることができていない、というか足りていないというか。
本番だとこの点は余計むずかしい。
いいピアノで演奏できるから気持ちいいけど、緊張してるとコントロールがうまくいかなくて、
細かい音色のどうこうまで神経を使えなくて、大まかな音色の差しか出せないこともある。
今日はそれだったかも。暗譜に神経使いすぎて。。。情けない・・・
それからもう1点、常に歌う気持ちを忘れずに。
これは、自分で弾きながらわかってた。
歌っているように見せかけて、実はミスしないようにばかり注意してた部分も少しあった。
やっぱりそういうところはガチガチ聴こえてしまっていたんだと思う。
あ〜しかし、初めて人前で弾く曲というのは大変だ・・・。
いい勉強になった・・・。
また新しい曲を始めよう。がんばろう。
そして夜は打ち上げってことで、まねき猫とりひゃると。と3人で韓国料理を食べに行った♪
久し振りにお肉を食べて、幸せな満腹感にひたっているわたし。。。楽しかったぁ〜☆ミ ニンニクくさ〜。
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◆試験終了♪
みなさま、お久し振りです。日記を楽しみにしている方(いるんだろうか・・・?)、長らくお待たせいたしました♪
本日、1年の1大イベントである学年末試験が終わりました。
今年(2年生)の課題は古典ソナタ、1940年以降の曲を含む40分以内のプログラム。
私はさんざん悩んだすえ(ご協力いただいた方々、どうもありがとう!)、
・Beethoven: Sonate No.27 e-moll Op.90
・Albeniz: El Puerto, Fête Dieu à Seville ("Iberia")
・Dutilleux: Sonate 1mov.
というプログラムを組みました。
何を悩んだかというと、まずベートーヴェン。
この曲は2楽章しかなく、12分ぐらいで終わってしまう。
そして、中期〜後期への過渡期(?)のベートーヴェンという、いまいち理解しがたいむずかしい曲想だった。(私にとってね。)
最後の1週間ぐらいまでずーっとわからなくて、ハイドンに変える、変えると騒いでいたのだけど、
やっぱりなんとかして理解する努力も必要だ、と思い、2年間しごかれた「アナリーゼ」をしてみたのだ!!(笑)
調性の分析、主題の分析ぐらいを軽くやったところで、なにかが見えてきた気がした。
曲の構成がやっと把握できた感じだった・・・。
う〜む、恐るべしアナリーゼ・・・!こんなとこで役に立つとは・・・。
あと、現代曲ははじめメシアンを見ようと思っていたのだけど、
どうしてもアルベニスを新しく見なければいけない用事ができたので、時間が足りないと判断し、
少し前から見始めていたデュティユーに決めた。
そうして決まった曲を並べてみると・・・・・なんとすべてがすべて「p」で終わるのだ!!!
ひぇ〜。なんか、バーーーーンッとかっこよく終わる曲がひとっつもない。
いやぁ、これはしけるだろう・・・と思ってまた悩み始める・・・。
ベートーヴェンをハイドンに変えればその問題も同時に解決される。
でも。。。試験だし。。。新しい曲に挑戦できるチャンスというか、、、
だって、コンクールとか受けるときはそうとう弾き込んだ曲でないといけないから、
今までにやったことある曲から選んでプログラムを組む。なるべく新しくみる曲は少なくなるように。
だから、レパートリーを広げるためにも、今回はベートーヴェンで行こう!と、5〜6日前にやっと決心した(^^;
つづく。
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